【新型コロナ対策】医療崩壊を防ぐためにするべきこと、トリアージと高リスク者のケア

一般的には新型コロナウイルスの致死率は「2-4%」と言われています。

4/4時点の厚生労働省から発表されている数字では日本の致死率をみると2.3%でした。

 

が、しかし、国ごとの状況をしっかり見て行くと一概には言えない事がはっきりわかり、そして日本も大ピンチと言うことがはっきりと分かります。

 

一方ですでに医療崩壊が起きているとされるイタリア・スペインでは「10%以上」と高い致死率が確認されています。イタリア・スペインではICU(集中治療室)が圧倒的に足りず、感染者に対して「トリアージ」が実施せざるを得ない状況となっており、高齢者・持病持ちの患者は、「助からない」と判断され救済の見込みのある人のみにICUなどの医療リソースを割り当ているているのではないでしょうか。

 

<ご参考:一般的なトリアージの基準>

赤=最優先で治療する

黄=待機してもらう。空き次第治療次の優先

緑=軽症だから治療は保留する、様子見

黒=死亡群、蘇生の可能性がないため、治療はしない


で。

トリアージの基準をどうするかがポイントになると思うのですが、医療崩壊が起こり、医療リソースが圧倒的に足りないイタリアでは、例えば、65歳以上で持病を持つ患者や75歳以上の高齢者で新型コロナ肺炎で重篤化した場合には、【黒】に分類されているのではないかいと思います。それで死亡者数が激増している。

 

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今回のケースで重篤化した患者に手厚い医療を提供できるのかは、ICUのベッド数に依拠すると考えられます。上の表を見てください。そのあと、下の主な国のコロナによる致死率を見てください。(4/4時点)

 

イタリア:12.3

スペイン:9.4%

イギリス:4.4%

フランス:3.5%

日本:2.3%

ドイツ:0.3%

 

https://www.gisaid.org/epiflu-applications/global-cases-covid-19/


図表の中にイタリアは出てきていません。しかしながらICUベッド数は5000前後のようです。そして、日本のICUの数も図表を見てわかるように各国と比較すると少なく、10万人あたり4.5とかなので、トータルですとイタリアと同等の5000弱ということになります。

 

【今日私がここで言いたいこと】

✔ 日本でもこのまま罹患者が増えたら医療崩壊が起こります。

✔ 政府は医療崩壊が起きた時のトリアージの基準を事前に明確にしてください。

✔ そのトリアージの基準に従って、国民は行動を徹底してください。例えば、高齢者、持病持ちにはICUを適用しないという基準があるならば、高齢者、持病持ちの方には外出禁止令を適用して守るべき。

✔ 政府、マスコミは日本にはICUが圧倒的に足りていないという危機意識を共有してください。

✔ 人の移動を封鎖、感染が多い都市のLock Downを早めに決断してください。