ウイスキーができるまで、宮城峡蒸留所見学
(1)乾燥:原料である大麦をピートを燃やし乾燥させる。
※10センチほどの厚さのピートができるまでは100年の歳月を要する
(2)糖化:粉砕した麦芽に温水を加え甘い麦汁に変える。
※ここで加える水の良し悪しがウイスキーの味を左右する。
(3)醗酵:麦汁に酵母を加え糖をアルコールに変える。
(4)蒸留:醗酵液を熱することで、香味成分やアルコールを取り出す。
(5)熟成:オーク材の樽につめ、長期間寝かせる。
オーク樽の中で何年熟成するかでウイスキーの色も風味も全く異なってくる。
樽の中に眠るウイスキーは適切な湿度と温度の中で、刻々とその質と量を変化させる。
スコットランドでは、ウイスキーが変化していくのは、「天使のしわざ」であると呼ばれているそうだ。
ピートが地上に蓄積され始めてから100年が経ち、そのピートによって新しい命を吹き込まれた大麦が琥珀色に変化を始めてから数十年後、どこかのBarやレストラン、あるいは誰かの部屋の片隅で、そのウイスキーは僕らの喉を通る。
そう考えてみると、単なるアルコールではなくて、不思議で神秘的な琥珀色の聖水にも思えなくもない。
今回はシングルカスク(10年)とテイスティンググラスを購入した。
歴史に思いを馳せながら飲むストレートは格別な味がした。